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「愛敬」「夢の中」「あなたを酔わせる」
- 2009/11/06(Fri) -










Angel Trumpet 1
Angel Trumpet 2
©all rights reserved 写真は私物により使用はご遠慮ください。 去年の夏に撮影











最も愛する花、それはたぶん純白のエンジェルトランペットをおいてほかならない。


全ての香る白い花をこよなく愛すのだが、この花は格別。


それは理屈では説明できないから、きっとこの花への想いは純愛。


この花、どこか必死に色気を押し殺したようなところがあるように感じて仕方がない、
そこが何とも愛おしいのだ。


花の色気が天地創造中押し殺されたはずだったのだが、つい、香りとなってその魅力が残ってしまった、
そんな気がしてならず、好きだ。
しかもその薫り、闇夜という限られた世界でしか会えない。
解る人にしか解らないめくるめく快楽。


花自体が好きというよりも、花から漂う香に魅せられていると言ったほうが正しい。
この花、なぜか、楽園の香と言うイメージが自分の中ではある。
天使の香りとでもいうのだろうか。
天使がいるところに漂ってきそうなそんな香り。







ひとり、息をのむ。








昔ジョン・トラボルタ主演のマイケルという映画、彼が天使の役で彼のまわりにいつも沢山の女性が群がる、
彼から焼き立てのシュガークッキーのような何とも言えない甘い香りが漂っていたからというものだった。
楽園はお菓子の香りというのもまんざら解らないでもないが...ヘンゼルとグレーテルのようで...
そういう妄想はウィリーウォンカのチョコレートファクトリーの映画の中でお願いしたいようにも思うのだが。





さて、天使の華麗なる香り、どうしてエンジェルトランペットと重なるかと言うと、
もちろんその名の通りという単純な理由からというのも無きにしも非ずなのだが、
日が落ち始めないと漂ってこないこの官能的香り、日の出とともに消えてしまうところなんかもなんとなく、
枕元や夢の中に現れることが多いとされる天使の存在を想像させる。



そしてこの花が持つ二つの名前のように
二つの顔のように、

裏表があるように、
陰陽があるように、
この花の存在自体が二律背反。

Angel's Trumpet
天使の喇叭

Devil's Trumpet
悪魔の喇叭




天使にも悪魔にも愛されるから...それほど美しいから...

大天使ガブリエル、
そして天から追放された堕天使、ルシファー。

相反する名前を持つ。

天国と地獄、天才と奇才、この紙一重の差。

これもまた天使と堕天使が紙一重の切ない話を想い出させる。
パラドックスの持つ美しさとでも言ったところなのか。

天使長ルシファー。
そのまたの名をサタンとも悪魔とも呼ばれるようになってしまったが、「ルシファー」という名前は、
そもそもは『輝く者、夜明けの子』のヘブライ語ヘーレールのラテン語訳ルーキフェルから派生した英語らしい。
悪魔は輝ける夜明けのような存在だった時があったのかと思うとそれもまたなんだか切ない。

そしてそのルシファーは、天にいた時はとても正直な天使長で、美しく、賢く、
カリスマ性があって、リーダーとしての才能もあり、 神が最も信頼する存在だったそうな。
ところが、ルシファーには思わぬ弱点があったとな。

嫉妬心。

アダムとイヴが神に溺愛されるのを見て嫉妬という感情が芽生えたそうな。
これが天から地獄への追放の経過の根源だったというお話。

それがエンジェルトランペットとどう関係があるかと言えば特にないのだが、
その妖艶な花の形と馨しい薫りから美しい物の悲劇というものを感じてどうもやるせない気持になる。






エンジェルトランペットにはまだまだ他にも呼び名がある。
別名、Thorn Appleとも呼ばれる。
棘だらけの林檎を想像する、
アダムとイブが楽園から追放される原因となったあの林檎を思い出してしまう。




神はかなり厳しい、かも。
神というもの、そこまで激しく愛されて冥利に尽きると思わないのがそこまた“神”だからなのだろうけれど。
独占力から成り立つ愛情は否定されるどころか、罰せられる。
楽園追放もかなりの処罰だが、
地獄行きとはこれまた厳しい。


愛と愛欲の差を理解するのは生身の人間にはかなり困難な技と思われるのだが。これもまた人間として生れ出た運命、
修行のひとつなのであろう。



そう言えば、白雪姫も毒林檎にしてやられたのだった。
これもまた儀母の嫉妬心が原因で。白雪姫の美しさと万民に愛されることへの嫉妬心。
儀母の結末は皆さんもよくご存じの通り。
ディズニーはこんな教訓を世界中の少女の心の中に植えておいてくれているのだがそれを忘れて大人になる女性がいるというのもこれまたなんとも切ない。



自然の原理から言うと、年齢とともに性欲というのは衰え、それに伴って嫉妬心というものも低迷の道を辿るのであろうが、
そういう年齢になっても尚且つ嫉妬心が強烈な人というのにはある意味で畏敬の念を払いたくなるものがある。
物凄いパワーだと思う。



いずれにしろ人には到底計り知れない宇宙の偉大な力と言うものがあることを個人的には感じる人間である。
私自身はそのスキームの中においてちっぽけな存在なことは十分に承知。
なので、ジェラシーなんて無駄な労力、と思うようにするというところまでは一応進化したつもりなのだが。





天使と花よりも、コスメと花の香りの方が密接性があると思いながらここまで話を我慢して読んでいらしたあなた、そう。
もともとこのブログ、コスメブログだった時期もあるのでここで少しだけその形跡を残させて頂きましょう。



大好きなセルジュ・ルタンス。
実はその彼がエンジェルトランペットの香水を出していたのですよね。
2001年発売。ダチュラノワールという。
黒いダチュラ(ナス科の植物)の意。ダチュラはエンジェルトランペットのこと。
ダチュラの花には覚醒作用があるのは有名、このあたりの話は面白い余談なのであとでもう少し詳しくお話しましょう。
ルタンス氏の考えそうなこと、その覚醒作用を香りで表現したかった思惑が解ります。はい。

さてこの香水、カトリーヌ ドヌーヴが愛用者。

懐かしの名作、「昼顔」の主人公だった美女ドヌーブ、キャスティングディレクターの才能を物語る映画。
日本の女性は歳を取ったら可愛らしいオードリー・ヘップバーンのようになりたいと言われる方が多く、
アメリカでは歳を取るなら知的なキャサリン・ヘップバーン、
ヨーロッパでは歳を取るならセクシーなソフィア・ローレンと言われるらしいが、
私はドヌーブが好きだ。甘口でも辛口でもセクシーでもない。
あの凛とした無機質な美貌に子供のころから憧れていたように思う。
ストイックな美しさほど気品に満ちた美はないかも。いい、うん。すごく、いい。やはり好きだな。
透き通っていて。
冷ややかで。
壊れそうで。
抑圧からの解放へ身を焦がす、だから折れそう、壊れそう。


エンジェルトランペットとこのあたりに共通点があったとは。驚いた。


克己の美に魅かれる自分って...あ~、また考えることが殖えた。




ダチュラノアールには、ムスクとシトラスを加えているそうで、「全能の神」とも「悪魔の花」とも謳われた
ダチュラの妖しい花を表現していると説明書きがある。
この香水、口コミに誰かが杏仁豆腐の香りとか言っていたがそれはアーモンドの香りが強く前に出てしまっているからだろう。



大好きなD.L.&Co.(ディーエルアンドコー)もこの香りのキャンドル等を販売。
清楚な香りが特徴的で D.L.&Co.の中でも人気の高い香りでキャンドル愛用者が多く、リラックス効果があると
説明に書かれている。
アプリコット、アーモンド、シトロン、ダチュラ、トンカビーン、アラビアゴム、ヘリオトロープ、マンダリン、ムスク、
ミルラ、ココナッツ、オスマンサス、チュベローズ、バニラ と
かなり複雑に混合されているからエンジェルトランペットそのもののような香りとはかなり違う。


生のエンジェルトランペットをはじめて嗅いで、”麝香のにおひがする”と言われる方。
薫りのソムリエの才能がおありかも。




本物のエンジェルトランペットの香りの虜の私としてはやはり自然の香りに勝るものはないというのが正直な意見。












私はやはり夜中、一人玄関の戸をそっと開け、

真夏の真夜中の暖かい風に静かに運ばれてくるエンジェルトランペット特有の幻想的な香りを裸足のままで

青白い月の光を浴びながらひっそりと嗅ぐのが一番と思う。









またそんな季節が来るのが待ち遠しい。










ところで、ビクトリアンのおとぎ話の中に、真夜中に耳をAngels Trumpetという花に傾けると
将来の恋人の名前または結婚相手の名前が聞こえると言う伝説があるらしい。
まぁ、これもこの花の花言葉「夢の中」という点においては関連があるのだろうが、
余談としてさらりと読んでください。

他にも、アメリカのズーニーインディアンに伝わる話では、"昔、男の子と女の子が遊びに出かけた時に、神々が会議している所を見つけた。二人の子供は好奇心から会議場の回りをうろついて観察した。二人は家に帰ると、母親に会議の様子を細かく報告した。神々は二人の子供の好奇心とおしゃべりを怒り、二人をダチュラに変えてしまった。それ以来、人々はダチュラを食べると、自分達が見たことについてしゃべり続けてしまうようになったという。 "といったものもググると出てきました。

沢山ある寓話の中たった2つの話から見ても、昔から世界中でエンジェルトランペットが人々を蠱惑してきたのが良く解る。




ようするに、エンジェルトランペットに惚れているのは私だけではなかったと(笑)。








実はエンジェルトランペット、何食わぬ顔をしているが、花も葉も茎も根も実も全て毒があるので
扱ったら必ず手を洗うように書かれているほどの猛毒持ち。
我が家もわんこ達のことを注意してエンジェルトランペットは前庭のわんこ達がまったくアクセス出来ない場所にしか置いていない。



死をテーマにしたエッセンス。
死への恐れを手放し向こう側の世界への移行を精神的に手助けしてくれますという説明もあったりと、
死の世界とも切っても切れない縁もある。
でも死の美化は悪魔の美化よりも困る。
死は美とは程遠い。


欧米では古来から自殺や他殺に広く使われていた花だそうだ。


ロミオとジュリエットは何の毒を持ち入って悲劇の恋物語を不動のものにしたのだったのだろう。
この花がシェークスピアの悲劇にあまりにも似合いすぎると思うのは
私のエンジェルトランペットへの個人的な思い入れからだろうが。



”全草(根・茎・葉・花などすべての部位)に幻覚性のアルカロイドを含む有毒植物。
モルヒネのような直接的な鎮痛効果はないが、痛覚が鈍くなる為、麻酔薬や喘息薬として知られる。江戸時代の外科医、華岡青洲は、ダチュラを主成分とする内服全身麻酔薬「通仙散」を完成させ、日本最初の全身麻酔による乳癌摘出手術に成功した。しかし猛毒なので、素人はくれぐれも注意が必要。間違えて口にした人が病院に運ばれた等、年に何件も中毒事故が起きている。
 ドラッグ界では「魔王」として有名。そうとうな、せん妄状態になる。全ての妄想が行動として表われてしまう。つまり理性がなくなった獣のような状態。意志の疎通も、しゃべる事もろくにできなくなり、まさに「キチガイ」の状態である。効果に強い幻覚作用があるが、アシッドのようなやわらかい幻覚ではなく、とてもカルトチックな幻覚体験である。『ものが綺麗に見える、世の美を感じる』などという幻覚はなく、どちらかというと『核爆発の真ん中』って表現がお似合いだろうか?ちなみに一日以上トブ事もあり、記憶も無いので気をつけて。” と、ググったら書いてありました。

雑学となりますが、日本麻酔学会のマークはエンジェルトランペットだそうです。





美しいものには棘があるというのは薔薇をさしていうのだろうが、
美しいものには毒があるというのはAngels Trumpetのことを指して言っているのだろうか。


美の自己防衛とでも言うところだろうか。


美にはどこか儚さ、愁いがあるのはそのせいなんだろうと思う。


多面性を持った、複雑な、捉えどころがない、謎めいた存在...
それが美に心を奪われる者が後を絶たない理由にあたるのだろうか。


美しいとは、美とは永遠ではないが故に、美しいのであり、悲しいことでもあるということ。






それ故に強く惹かれるのかもしれない。




私は全ての

美しい物、


美しい人、


美しい事柄、


美しい空間、


美しい時間、


美しい感触、


美しい味、


美しい香、


美しい音色、


美しい色彩、


美しい様、


美しい感性、


美しい精神、


美しい思想が好きだ。







愛してやまない。






一瞬にして消えて無くなる、美しさゆえに。

その儚さがあまりにもくるおしく、泣きそうになる。






美に恋い焦がれ、ときめき続ける自分、





それが生きているという証だから。









私にとっての本当の美とは...向こう側に帰れるその日が来るまで一日たりとも休まずに追い続けるであろうもの。



この世に存在する全ての美貌たるもの、ひとつも見逃したくないから。  














たかが白い花、されど大好きな白い花。


開花する度に私の脳裏の奥深くを擽ってくれる憎い花。








今宵もまたその神秘的に妖しげな香りで私を酔わせて欲しい。





















X-ray art by Steven N. Meyer
X-ray Art by Steven N. Meyer



Giorgia O'keeffe
Giorgia O'keeffe "White Datura"




















Diane Kroll
Dream A Little Dream of Me

Stars shining bright above you
Night breezes seem to whisper I love you
Birds singing in the sycamore tree
Dream a little dream of me
Say nighty night and kiss me
Just hold me tight and tell me you'll miss me
While I'm alone and blue as can be
Dream a little dream of me
Stars fading but I linger on dear

Still craving your kiss
I'm longing to linger til dawn dear

Just saying thisSweet dreams til sunbeams find you
Sweet dreams that leave our worries behind
But in your dreams whatever they be
Dream a little dream of me

Sweet dreams til sunbeams find you
Sweet dreams that leave our worries behind
But in your dreams whatever they be
Dream a little dream of me


あなたの見ている空でも星は同じように明るく輝いている

夜風が「愛してるよ」と囁いているかのように聴こえる

すずかけの木の中から鳥の歌声が

私を夢の中で思い出して欲しい



おやすみと言ってくちづけして

強く抱きしめて離したくないと言って

あなたと一緒に過ごせない淋しさが重く

せめて夢では会ってね

夜が明け星が消えようといつまでもあなたを思い続けて眠れない

あなたの接吻が今も欲しくて

夜明けまでこのままの気持ちに酔いしれて

だから言わせて、朝日があなたを見つけるまで

しがらみを全て忘れさせる甘い夢

あなたはどんな夢を見ているの

せめて夢で会いたい

朝日があなたを見つけるまで

しがらみを全て忘れさせる甘い夢

あなたはどんな夢を見ているの

私の事を夢見て欲しい

― Translation by Great Dane



















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